2016年8月3日水曜日

日野市より・・・

皆さん、こんにちは。
企画員です。

今回は東京都の日野市より、日野市教育委員会様が企画した
「日野市被災地に学ぶ生きる力プロジェクト」に参加した中学生の
皆様の様子をお伝えします。

皆様の行程をざっくりご紹介しますと、2泊3日の行程で・・・

1日目・・・午後に気仙沼市に到着後、リアス・アーク美術館見学
      及び語り部による現地案内(階上地区・内湾地区)

2日目・・・午前は気仙沼中学校との交流
      午後は語り部による現地案内(唐桑地区・陸前高田市(特別)

3日目・・・ボランティア活動後に日野市へ帰る

という内容になっています。


私は、語り部による案内の部分に同行させていただきました。



リアス・アーク美術館見学の様子 


震災からもう少しで5年半・・・
震災の記憶の風化と言われているところですが、
この美術館に来ると、2011年3月11日の記憶がよみがえってきます。
生徒の皆さんは、当時小学生。
「地震で大きく揺れたこと」「親が帰宅困難になったこと」などは覚えて
いるようですが、その時に被災地とよばれている場所で何があったのかと
いうことは実際に来て見て初めて知ったのではないでしょうか。



防潮堤見学の様子
 
 
美術館見学後、階上地区経由で訪れたのが、商港岸壁にある防潮堤。
その大きさに驚いている生徒さんもいました。
 
壁の向こう側は、建物や工事現場があるのですが全く見えません。
仮に壁の向こう側が海で、大津波が目前まで迫っていたとしたら・・・。
 
ちょっと怖いですね。
 
 
そして、1日目は終了。
 
 
 
2日目は気仙沼中学校との交流。
 

地元の新聞(三陸新報)に記事が載っていました。
とても良い交流ができたようですね。


そして午後から、語り部が合流して案内開始。



唐桑の小鯖漁港にある石碑の前で説明。

石碑の裏には、当時の津波の被害が記されています。
(例:亡くなった方の人数、流された船の数、流された馬の数・・・など)

今のように映像や画像で残せない時代に、何とかして津波の怖さを
伝えようとした先人の想いが伝わってきます。


陸前高田市にて

陸前高田市では、献花をしました。
献花する場所の周辺には津波の高さを示すプレートがあり、
あらためて津波の大きさを実感しました。


そして、気仙沼市に戻ってきて案内終了。



生徒の皆さんはそれぞれの学校で今回の旅行の発表を行なうそうです。

災害が発生し、避難所が設置されると、中学生や高校生も大きな力と
なります。
気仙沼市でも、幼稚園や小学校の子供と一緒に遊んであげたり、物資の
運搬を手伝ったりと大活躍だったそうです。

緊急事態にはそれぞれが役割を持って乗り切らなければいけません。
震災を知らない世代も今後増えてくるので、防災・震災学習の重要性は
増してくるのではないでしょうか。

その時に津波の被害を受けた私たちは何を伝えることができるのかということを
真剣に考えなければいけません。


日野市の皆様、ありがとうございました。
 


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